「中国産の椎茸が多く流通している理由は?」
「中国産の椎茸が国産として販売されているって本当?」
「中国産と国産の椎茸の違いが知りたい!」
流通数が増えている中国産椎茸に不安を抱えている方も多いでしょう。
本記事では、その流通の理由や国産椎茸との違いなどについて詳しく紹介していきます。
最後には高品質の国産椎茸も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

中国産の椎茸が多く流通している理由

中国産の椎茸が多く流通している理由は、以下のような要素が関係しています。

  • ・生産量が多い

中国は椎茸の生産量が世界一で、年間生産量は約450万トンにも達します。
そのため、需要に合わせた大量の供給が可能なことが流通量の多さの一因です。

  • ・生産コストが低い

中国は賃金水準が低いため、中国産の椎茸の生産コストは低く輸入価格も安価になります。
これによって、需要が高まる市場では中国産の椎茸がより競争力を持つことになります。

  • ・輸入コストが低い

中国は日本に近い位置にあり、輸入コストが低いことも流通量の多さにつながっています。

  • ・菌床栽培の椎茸である
  • 中国産の椎茸はそもそも菌床栽培の椎茸が99%です。工場で作られる菌床椎茸は、日本の原木椎茸よりも安価で大量に生産されています。

こちらの記事では菌床栽培で作られた椎茸について詳しく解説してあります。
菌床椎茸の特徴や、原木椎茸との違いがまとめてありますので
是非とも参考にしてみてください。

原木シイタケと菌床シイタケの違いと特徴について解説

中国産の椎茸が国産として販売されているって本当?

ところで、中国産の椎茸が「国産」として販売されているという話を聞いたことはあるでしょうか。
実際、そのケースは一部存在しました。というのも、中国から輸入した植菌済み菌床でも、日本で栽培すれば国産椎茸と表示できたのです。しかしながら、2023年4月の食品表示法改訂にともない、上記のようなケースは植菌地を原産地として表示しなければならなくなりました。というわけで、今後は中国産と表記されていくこととなります。

食品表示法の改訂がどのくらい効力を発揮するかはまだ未知数のため、店頭で手にした椎茸が本当に「純国産」であるかどうかを見極めることは、消費者には依然難しい問題となります。

植菌済み菌床とは

植菌済み菌床とは何かを押さえておきましょう。
植菌済み菌床とは、きのこ類の栽培において、その胞子を菌糸の状態で栽培用の培地と混ぜたものを発酵させ、きのこ類が栽培される環境を作り出したものです。

この植菌済み菌床に種菌を接種することで、きのこ類の栽培が可能になります。
植菌済み菌床は、きのこ類の種類や生産地域によって異なる特性があるため、適切な菌床を選ぶことが重要です。

信頼できる業者を見極めよう

フルタヤ椎茸では、創業明治30年という長い歴史のなかで培った高い品質・信頼感をもつ椎茸を販売しています。
国産の原木椎茸を使用しており、味の深さや香ばしい香りを誇る椎茸は絶品です。
保存しやすい干し椎茸のラインナップが豊富で、ギフト用の干し椎茸も取り扱っています。
気軽に美味しく干し椎茸を味わいたい方は、ぜひ一度フルタヤ椎茸をご堪能ください。