日本産と中国産の椎茸では、味や香りに格段の差があります。それはなぜでしょうか。自然環境や栽培技術の違いと思われがちですが、両者はそもそも栽培方法自体がまったく違うものです。
椎茸栽培には「原木栽培」と「菌床栽培」の2種類がありますが、日本産の干し椎茸のほとんどが原木栽培であるのに対し、中国産のほとんどは菌床栽培によるものです。菌床栽培は人工的な促成栽培であり、自然そのままの原木栽培と比べて、風味、品質が劣るのは否めません。特に干し椎茸にした場合にはその違いは顕著です。価格的にも原木椎茸の方が高値で取引されるため、原木椎茸のふりをした菌床椎茸が売られていることもありますので、ぜひご注意ください。